【独立して行うべきこと】良い業者探しについて

独立してやるべきこと

施工管理において独立して仕事を行うにあたって、必ず必要になるのが協力業者の存在ですね。

前職でのお付き合いのあった方たちにお願いできればもちろん良いのですが、色々な兼ね合いがあってお願いできなかったり、エリアがずれてしまったりと付き合いが出来ない場合も少なくないと思います。

実際に仕事をやってくれる業者さんがいないと仕事を受けることもできなくなってしまいます。それが施工管理の痛いところですね。

僕の場合は前職の退職が決して円満ではなかったので、エリアを大きくずらした関係で前職での付き合いのあった協力業者さんはほとんどお願いすることができませんでした。

そこで今回は、そんな方に向けて、僕の実際に行った”良い”協力業者さん探しについてまとめています。

”良い”業者さんと付き合うことができれば、自分の仕事も楽になりますし、継続で仕事の依頼をいただくことにも繋がります。

良い協力業者の定義3つ

これは人によって意見が分かれると思いますが、

僕が最も重視している点は以下の3つです。

1、コミュニケーションがしっかり取れる
2、人間性がしっかりしている。
3、連絡がしっかり取れる。

この3つは文面で見ると、人として当然のように見えますが、実はいろんな業者さんでここが全然できてない人って多いんですよね。

以前の記事(営業活動)でもまとめたことにかなり近いのですが、仕事はもちろんできる前提で、人として最低のコミュニケーションが取れるかどうかをかなり重視しています。

僕の場合はもともと住んでいたエリアと全く別のところで独立をしたので、お客さんもいなければ業者さんもほとんどいない状態からスタートしています。

そんな中で業者さんを探していくにあたって気をつけていたところです。

コミュニケーションがしっかり取れる

これはただ普通に会話ができるとかの話ではありません。

建設の施工においてコミュニケーションがしっかり取れると言うのは、僕の考えでは言ったことをしっかりできるかどうか、ここが大事だと思っています。

いくら言ったとしても、めんどくさがってやってくれない方って少なからずいます。

ただそれを怠ってしまったが故にクレームまで発展するケースも少なくないのです。

そういった業者さんと付き合っていると、常に自分が現場つきっきりでいなきゃいけない状況になってしまいますね。

自分が一つの現場のみを請け負っている場合であればいいかもしれませんが、施工管理の仕事の場合は、いくつかの現場を受け持つことになるでしょうから、現場が被ってしまった瞬間にクレームの嵐になりかねません。

なので、この点は非常に重要と思っています。

言ったことをやると言うのは何も難しいことを言っているのではなくて、

例えば

・工事が完了して現場を出るときには、入り口周囲を必ず清掃してほしい。
・鍵を必ず元のおんなじ場所におんなじように戻しておいてほしい。

などの、少し気を使えば誰でもできることの話です。

建設業にいない方たちからすると結構ほんとにびっくりされるのですが、前日や当日に電話で何度も同じことを言ってもやってくれない業者さんと言うのは存在します。

だからこそ我々のような施工管理の人間というのが必要になってくると言うところもありますが、

あまりにその簡単なことができていないのだと、お願いすることは難しくなりますよね。

なのでまずは1現場をお願いしたりしてみて、最初は自分がつきっきりで現場を見てそこで判断していくと良いでしょう。

比較的仕事がきれいな人は言ったこともちゃんとやってくれる人が多いです。

人間性がしっかりしている。

これは先ほどの内容と似ているのですが、

例えば、私生活がものすごく乱れている人や気性のすごく荒い方などは、正直新しい取引先としては向いてないと言えるでしょう。

長く付き合っていく上で自分と合っている人間性の人とお付き合いしていくのが最も楽なので、これに関しては人間性は人によると思います。

でもこの仕事をしていて思うのが

この人、人として本当に終わってるな・・・

失礼ながら、そう感じてしまうことが幾度かありました。

自分のことしか考えていない人間だと、自分さえ現場をしっかりやれれば良い。

そんな風に思っている方って意外と多いんですよね。

自分がやるためには、他の人の作業場を汚しても構わないし、邪魔したって構わない。そんな方が意外と多いです。

もし専門職種の方でこういった態度を取ってしまう傾向にある方は要注意です。

特にいくつかの工種が絡むような工事の場合、どうしても前の工事が押してしまったり、アイバンになったりするパターンが出てくることもあります。

そうなってしまったときに、あまりに自分勝手な人だと、確実にその人は他の職人さんと一緒には入れられない現場になってしまうので、

前もって段取りをしていたとしても、お願いしづらくなってしまいますよね。

なので、人間性が悪くて、他の工種の職人さんとコミュニケーションが取れない人は私は協力業者としてはお付き合いしないようにしています。

そういうパターンだと別の職人さんにも迷惑がかかってしまうし、そういうことが続くと、別の職人さんまで仕事をやってくれなくなるパターンもあります

自分の評判を落とさないためにも、その点は充分注意しましょう。

もちろんまずは工程段取りをしっかり組むことが大事ですけどね。笑

連絡がしっかり取れる。

これも上に書いたような人間性につながる話なのですが、連絡がしっかり取れるというのは非常に大事です。

特に施工管理や営業経験者の方だとよくわかるかと思いますが、

携帯って基本的に肌身離さず持っていますよね。

これが夜の時間帯とかならわかりますが、日中は電話が来ればすぐに取りますし、すぐに出れなかったとしても必ず折り返しますよね。

これができない職人さんは非常に多いです。

自分も気をつけるべき点ではありますが、ここはものすごく見ておいた方が良いでしょう。

そもそも電話ですぐに連絡が取れないと言うのは非常に大きなデメリットになります。

例えば、仕事を依頼していて、自分が別の現場にいるときに、急遽な変更やその場で施行してはまずい場合などが多々出たりします。

建設業で施工管理として働いている方、あるいは専門の職人さんとして働いている方も何度か経験はあると思います。

オーナーさんや元請けさんの意向で、急遽な変更が発生してしまい、その日施工してしまうとまた壊すところから始めなきゃいけない!

そういうパターンの時にどうしても緊急で連絡を取りたい時ってあるんですよね。

それはお客さんの都合だから、そんな事は知らねーよ。

そんな風に思ってしまう方はかなり要注意です。

よほど希少性の高い専門職でもなければ、間違いなく数年したら仕事はなくなるでしょう。

少なくとも長い付き合いをしたいと思える会社ではないので、自分のことも同時に振り返ってみると良いでしょう。

連絡がすぐに着くと言うのは非常に大切です。

すぐにと言うのは何も電話が来たら必ず出なきゃいけないわけではなくて、もちろん打ち合わせなど出れない場合もあると思いますが、打ち合わせが終わったらすぐに折り返す。

僕の感覚だと1時間から2時間の間に折り返しやメール、LINEでの連絡がないと、ちょっとこの人付き合いづらいなと思ってしまいます。

そういった点で連絡がすぐに取れる人と言うのもとても重要になってきます。

基本的にはマメな人ということですね。

僕の周りでもなかなか電話に出ない職人さんや業者さんていうのは実際かなり多いです。

今のところは大きな問題に発展する事はなかったですが、肝を冷やした事は何度もあります。

なので、そういった業者さんにも充分注意するようにしましょう。

あらかじめ

・何かあった場合は、逐一電話を下さい。
・こちらからも連絡をするので、電話は基本的に出れるようにしておいてください。

細かい現場などではそういった注意喚起も必要ですが、それを言ってもできない方などは本当に注意するべきでしょう。

自分が苦しい目に合います

ここまで仕事のやり方などは書いていませんが、正直仕事のやり方や仕上がりなどはできている前提の話です。

ただ多少仕事が荒かったとしても、こういう基本的なことができていれば、仕事が全く途切れてしまうことというのは非常に少なくなると言えるでしょう。

仕事が荒い上に連絡コミュニケーションもなかなか取れないと言う人は、間違いなく仕事を失ってしまうことにつながるでしょう。

良い業者さんの見つけ方

じゃあどうすればそんな良い業者さんと出会えるのでしょう。

これに関しては正直僕も模索中です笑

何度も試行錯誤して小さい現場からちょこちょこお願いしたりしてみて、探っていくしかないと思います。

その中で今でもやっていますが、僕が新しく業者さんを探す際にやっていたことをご紹介します。

HPなどから問い合わせる

インターネットで検索して出てきたところに問い合わせてみる。

これは僕も結構よくやります。特に少し特殊な工事などはこの方法でしか出会えなかったりします。

しかし、割とありふれた工種などでは、この方法を使うと金額が合わないパターンが非常に多いです。

何故かと言うとHPで調べて上位に出てくるところは、SEO対策などにも力を入れている場合もあり広告費や経費にお金をかけているところも多いので、必然的に単価が高い場合が多いです。

それが悪いことと言っているのではなく、自分の工事に見合った金額でやってくれるところを探す必要があるでしょうということです。

なので、この方法ではそういった業者さんを見つける事はなかなか難しいかもしれません。

特に個人事業主でやっている職人さんと直接付き合いたい場合などはホームページなど持っていないパターンが多いですよね。

僕も何度かこの方法でお付き合いした会社さんも実際にいらっしゃいますが、中には見積もり金額が倍以上高かった会社さんもいらっしゃったのでそこはこちらで注意するべきと言えるでしょう

職人さんからの紹介

この方法が最も間違いないです。

これ紹介っていうのは友達とかからの紹介もありですが、1番良いのは職人さんから紹介してもらうことでしょう。

職人さんは横のつながりが多い人も非常に多いので、自分が職人さんとうまく付き合っていると、職人さんの知り合いを直接紹介してくれることも多くなってきます。

今僕がお付き合いしている会社さんはほとんど職人さんつながりで紹介いただいた方たちです。

結構不思議なのですが、良い職人さんの周りには良い職人さんがやっぱり集まっています。

それに多くの工種が絡む時も、職人さん同士知り合いだと工事自体も非常にやりやすくなります。

アイバンを嫌がることが少なくなりますからね。

ただそういった職人さんたちは非常に忙しくしているので、継続的にお仕事をお願いしたりしてあげないと、すぐに別のところにいってしまうことになるでしょう。

SNS

SNSこれもありです。

なんとなく中の人がどんな人間性なのか、あるいは実際に職人さんとして働いている方なのか、何人も従業員を抱えて広告費をガンガン使っている会社さんなのかがすぐに一目でわかりますよね。

それに実際どんな施工をしているのか、どんな仕上がりなのかも、SNSから判断することもできるでしょう。

僕はSNSにあまり力を入れたことがなかったので、この方法はそれほど使いませんでしたが、この方法でつながっていくと言うのは非常に有効なやり方だと思います。

今流の方法ですね。

マッチングサイト

こちらもSNSと近くはなりますが、建設業のマッチングサイトというものが多くあります。探すと結構色々出てきますね。

これもかなり多くの業者さんとつながることができますし、実際に個人事業主として自分が施工している職人さんも多く登録しているので自分の希望の職種を見つけることができるでしょう。

しかしここが非常に重要なのですが、人となりが全くわからないので、仕事の仕上がりも見えてこないパターンが多いです。

多くの場合は実際に現場をお願いする前に一度顔合わせをしてそれからお願いすることが多いのですが、1度の顔合わせだとなかなか仕事の仕上がりもわかりませんし、人となりもその顔合わせの時間だけじゃ見えてこないですよね。

中には施工する前に初めての付き合いだからと言って、先に入金をいただいてそのまま逃げてしまう業者が存在すると言うのもよくある話ですね

確かに初めてのお取引でお金の心配があるのは間違いないのですが、僕は先に入金をしてくれと言われた時点でお付き合いをするのはやめています。

特に半金などならまだわかるのですが、全額を先にくださいと言うような人がいるのも事実です。

どんなに人となりがよく見えてもそこには注意しましょう。

僕の周りでも実際に緊急の工事でお願いしたにもかかわらず、お金を払って当日現場に来なかった。そんな話がありました。

なので、このお金のやりとりには充分注意しましょう。

僕の経験では先にお金をもらう人は仕事があまりきれいじゃない人が多いです。おそらく自分の仕事に自信がないのでしょう。

僕も最初の頃はそれで何度かお願いしたこともありましたが、今も長く付き合っている業者さんと言うのはほとんどいません・・・と言うかいません。

はじめての取引でリスクがあるのはお互い様なので、全額を先に入金しろと言うのは大変失礼な話にあたると僕は思っています。

これが高額なものであれば、半金を先に欲しい、あるいは着手金としていくらか払って欲しい。

そういう話であれば、打ち合わせを十二分にしてから頼むことはできるでしょう。

そうではなく、10万円20万円でもさきに全額入れてくれなど言われる場合は要注意です。

そもそもお金を使い込んでしまって、ほとんど手元にお金がなかったり、あるいは別の現場で揉めてしまってお金をもらえていないパターンが散見されます。

別のところで揉めていると言う事はその人にも何かしら問題ありますよね?そういったパターンにも要注意です。

はじめての取引だから終わったらすぐ入金してくれ、とかであれば取引してみても全然いいと思います。

自分の腕や施工に自信のある方が多いので、実際に良い仕事をしてくれる方が多いのも事実です。

おそらく施工不良等でお金をもらえなかったということがほとんどないのでしょう。

そういったバックグラウンドを考えれば自然とわかりますよね。

まとめ

これまで良い業者さんとその良い業者さんの見つけ方をお話ししましたが、これに関しては人と人との付き合いなので合う合わないがあります。

ここまで偉そうにまとめておいてなんですが、自分で実際にお願いしたりして決めていくしかないでしょう。

良い業者さんさえ捕まえてしまえば、自分の仕事自体がかなり楽になるので、多少高かったとしてもしっかりとやってくれるところにお願いするべきと言えるでしょう。

これはしっかりと考えて仕事に臨むのが大事ですね。

もし仕事に困っていたり、良い業者さんがいなくて困っている場合は僕がご紹介できることもあると思うので、そういった方は一度ご相談いただければと思ってます。

僕のサロンでも個人でやられている方や、施工管理で監督さんとしてやっている方もいらっしゃるので、そこを当たっていければかなり人脈としては太くなるので、何かあればサロンの方でもいいですし、いちどご連絡いただければお力になれると思います。